お葬式について

葬儀の意味とは

お葬式というのは、故人をあの世に送るための重要な儀式となります。
日本においてもそうですし、世界的に見ても古くから形式自体が決まっていないにしても、どこでも行われていたものです。
それでは、このお葬式というのは具体的にどのようなものなのかを紹介していきます。

生きているものは必ず滅びるという、諸行無常の考え方があり、このことは分かっていても実際に体験するのは他者が死んだときになります。
死を直接体験することはできませんし、他人の死を通してしか自分の死を見つめることはできません。
葬儀というのは、多くの人が集まる場所でもあり、そこに集まった人に人の命の大切さはもちろん、人はいつか必ず死ぬということを知らしめることとなります。

人に対して死ぬことは大きな悲観をもたらすとともに、それが事実であることを知ることができます。
それによって命の大切さを知ることができますし、死ぬことが決して終わりではないということも学ぶことができます。
人間は生物的な存在というだけではなく、社会的にも生きているという点もあり、肉体的な死だけが全てというわけではないとも言えるわけです。
生に意味をつけるためにも、死を超える観念体系が作られ、それが具現化した行為こそが葬儀、すなわちお葬式であると考えることができるのです。

お葬式の役割について

次は、どのような役割がお葬式にあるのかを紹介します。
まずは、社会的にその人が死んだということを告知するというが社会的役割です。
志望届を出すこともそうですし、戸籍の抹消や相続についても同様のことが言えます。
また、お葬式では土葬や火葬といった遺体の処理を行うこととなるため、そうした部分における物理的な役割も果たしています。

更に、宗教的な役割もお葬式にはあり、死者の霊を慰め、この世からあの世に送り出すと共に、あの世での幸せを祈るというところもあるのです。
人が死ぬことによって起こる人々の心を慰めるための心理的な役割もありますし、死霊への恐怖感の緩和も当然あります。
そして、命の大事さや生きているものは必ず死ぬということを知らしめるという教育的な役割もあるのです。

お葬式はするべきか

昔はお葬式はして当たり前というところがありましたが、近年ではその風潮が少しずつ薄れて言っている部分もあります。
実際、お葬式そのものを批判するという考えもあるようですし、そもそも故人に対してお金をかけても生きているものの方が大切という考えを持っている人もいるようです。
当然、故人が自分のためにわざわざお金をかける必要はないと言った考えを持っている方もいますし、その点については人それぞれの考えがあるようです。

ただ、お葬式というものは、死者が生きた人生に対する尊重はもちろん、かけがえのない1個の人格や命の尊重を行うとともに、その死を惜しむという意味があるのです。
何気なくお葬式に参列している、と言う人はさすがにいないと思いますが、出席する際にはこうした意味がお葬式にあるのだということを頭に入れながら故人に対して敬意を持つようにするといいかもしれません。