除夜の鐘について

中国からきた習慣

日本の仏教において、大晦日の夜、深夜0時を挟む時間帯に寺院の鐘を撞くというものが除夜の鐘です。
除夜の鐘は、多くのお寺で108回撞かれるもので、これは中国から渡来した習慣とも言われています。
大晦日になるとテレビでも除夜の鐘を撞くところが放送されていますが、昭和2年に初めてラジオ放送で中継されたことから始まった歴史の古い番組であり、現在は「ゆく年くる年」として放送されていますが、初期のタイトルは除夜の鐘でした。

除夜の鐘は多くの寺院において108回撞かれるものですが、この説についてはいくつか種類があります。
1つは、人間の煩悩が108つであるというところから来ているもので、もう一つは1年間を表しているというもの、そして四苦八苦を表しているものであるとも言われているのです。
どれが正しいというわけではありませんが、煩悩の説が正しいとされています。

除夜の鐘の作法について

鐘は基本的には撞くことを寺院で希望すれば撞かせてもらうことができます。
この時はしっかりと作法を守っておきたいものです。
大体聴く方に回ることが多いと思いますが、鐘を撞く前には鐘に向かって合掌を行うことが基本となります。

108回撞く寺院の場合は、ほとんどのところで12月31日のうちに107回撞くようにし、残りの1回を年明けに撞くというスタイルです。
静岡県にある大石寺というところは、例外として年明けと共に1回目の鐘が撞かれています。